行政書士の成長戦略①

これから行政書士を目指す受験生にとってのゴールとは、行政書士試験合格でもなければ、独立・開業でもないはずです。言ってみれば、それらはあくまでも通過点に過ぎず、行政書士として社会的使命を果たすこと、そしてその結果として、高い年収を得ることこそが、皆さんの目指すべきところかと思います。
その意味では開業後も、「センセイ」としてあぐらをかくことなく、日々スキルの研鑽に努めたいものです。

行政書士として必要な知識については、行政書士試験の受験勉強を通じて、おおよそのところは学ぶことができます。しかし、開業後の実務においては、机上の知識とはまた異なる特別なスキルが求められるのもまた事実です。
このページでは、開業行政書士が磨きたい3つのスキルについて紹介したいと思います。

開業行政書士が磨きたいスキルの1つめは、相談スキルです。
「代書屋」などと呼ばれ、依頼者に代わって書類を作成するだけであった行政書士像はもはや昔のもの。今時の行政書士には、法律の専門家として、高度なコンサルティング能力が求められます。
コンサルティングを行ううえでは当然、法律知識も不可欠ですが、それ以上に大切なのが、顧客の悩みを的確に把握し、それに対して適切な解決策を提案する相談スキルなのです。

開業行政書士が磨きたいスキルの2つめは、業務スキルです。
コンサルティング業務の比重が増したとは言え、書類作成業務が今もなお主要な業務のひとつであることに変わりはありません。
書類作成業務、なかでも許認可手続きには期限があることがほとんどです。その期日までに許認可を得ることができなければ、顧客との間で大きなトラブルに発展しかねません。
開業行政書士には、大量の仕事を期日までに確実に、かつ高い質でこなす業務スキルが必要になってきます。

開業行政書士が磨きたいスキルの3つめは、交渉スキルです。
行政書士の仕事というのは、行政書士と顧客の間だけでは完結しません。むしろ、顧客と行政の橋渡しをすることこそが、行政書士の仕事と言えます。
顧客に対しては相談スキルが必要であるのと同じように、行政に対しては交渉スキルが必要になってきます。
行政官と良好な関係を築けるくらいの交渉スキルを身につけることができたなら、開業行政書士としては一人前と言っても良いでしょう。

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