行政書士の成長戦略②

「行政書士の成長戦略①」のページで紹介した3つのスキルを磨くことで、行政書士としての業務の質を縦方向に深化させることができます。
一方、業務の幅を横方向に広げる方法としては、ダブルライセンスを取得するという方法があります。

行政書士からのステップアップという意味では、司法書士や弁護士資格を新たに取得するというのが一般的です。また、特定の業務分野のスペシャリティを高めるために、弁理士、土地家屋調査士、不動産鑑定士などの資格を取得する行政書士もいます。

いずれの資格も有用性に異論の余地はありませんが、その代わり、取得の難易度が高いのも事実。行政書士事務所を開業しながら、並行してそれらの資格取得を目指すのはなかなかたいへんかもしれません。

そこで個人的にダブルライセンスとしておすすめしたいのが、宅建資格です。
理由は2つあって、1つは共通する試験科目があること。宅建試験においても「民法」が試験科目になっているのですが、行政書士試験の「民法」と比べると難易度が低く、行政書士ならば攻略も容易です。
理由の2つめは、宅建と行政書士は業務の親和性が高く、取得後にその資格を活かすことが可能であること。とりわけ建設分野をメイン業務として考えている人ならば、ダブルライセンスを取得する意味は十分にあると思います。

また、厳密に言えばダブルライセンスとは少し違うのですが、行政書士として業務の幅を広げる方法として、以下のアプローチも紹介しておきたいと思います。

行政書士の業務のなかには、行政書士になっただけでは行えない業務が存在します。そのひとつが「入国・在留資格関係の申請取次業務」であり、もうひとつが「著作権相談員業務」です。これらの業務を行うためにはまずは研修を履修し、前者については届出済証明書の発行を受ける、後者については効果測定で一定以上の得点を取る必要があります。

面倒に思えるかもしれませんが、どちらも行政書士の強みが発揮できる分野なので、上で紹介したダブルライセンスの前に、まずはこちらを取得することを強くおすすめします。

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