行政書士の仕事

将来の独立・開業を目指して、これから行政書士試験にチャレンジする受験生のなかには、行政書士の仕事内容について、法律関係の仕事であることはわかるものの、具体的なイメージがまだ湧かないという人も意外と多いのではないでしょうか。
そこで、このページでは、行政書士の仕事のうち代表的なものをいくつか紹介したいと思います。

行政書士の仕事については、行政書士法という法律の第1条にしっかりと規定されています。その内容を整理すると、以下の3つにまとめることができます。
(1)「官公署に提出する書類」の作成とその代理、相談業務
(2)「権利義務に関する書類」の作成とその代理、相談業務
(3)「事実証明に関する書類」の作成とその代理、相談業務

まず注目していただきたいのが、3つすべての仕事に共通する「作成とその代理、相談業務」の部分です。行政書士というのが、単に書類を作成するだけでなく、代理業務や相談業務などにも広く携わる資格であることがおわかりいただけることと思います。

ちなみに行政書士の代理権というのは、平成14年の法改正によって新たに付与された権利です。それまでの、依頼者の指示に従うだけの「代行」とは異なり、「代理」では、行政書士自身の判断で書類の訂正等が行えるようになりました。もちろん、権利の拡大に伴い、行政書士の社会的責任も増したことは言うまでもありません。

次に、各仕事の前半部分、括弧書きの中身に注目したいと思います。
3つの書類のうち、行政書士の仕事の中心となるのが1番目の「官公署に提出する書類」です。たとえば営業許可、入国許可、法人設立許可といった許認可に関するものが「官公署に提出する書類」に該当しますが、その種類は実に1万を超えるとも言われています。

さらに2番目の「権利義務に関する書類」には、各種契約書、遺産分割協議書、念書、内容証明などがあり、3番目の「事実証明に関する書類」には、実地調査に基づく各種図面類、各種議事録、会計帳簿などがあります。

この取り扱い書類(=仕事)の多さこそが、行政書士が「独立・開業して食べていける」資格と言われる最大の理由なのです。

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