科目別勉強法③

ここまで、法令科目を中心に、取り組む順番や科目ごとの勉強法などについて見てきました。しかしご存知の通り、行政書士試験の試験科目には、法令科目の他に一般知識科目という科目があります。学習のメインは確かに法令科目の方になりますが、科目ごとに足切点が設定されている行政書士試験においては、この一般知識科目の学習も決しておろそかにすることはできません。

具体的な根拠法を持つ法令科目と違って何とも掴みどころのない点が、一般知識科目の大きな特徴と言えます。
とは言え、一応「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」という3つの分野に分かれているので、分野ごとにその特徴と勉強法を確認してみたいと思います。

●「政治・経済・社会」の特徴と勉強法

「政治・経済・社会」の勉強法のポイントは「更新」です。
この科目では、過去に出題された内容が、次年度以降にさらに掘り下げて出題されるパターンがよくあります。たとえば「日本の社会保障制度」について出題された後に、「介護保険」「生活保護」の内容について出題されたことがありました。
なので過去問を使って、過去に出題された問題を確認し、それに関する内容を最新の情報に更新するといった勉強法がとても有効になります。そのためにはもちろん、日頃から新聞やニュースをチェックして、情報を収集しておく習慣が欠かせません。

●「情報通信・個人情報保護」の特徴と勉強法

そもそも、なぜ行政書士試験の試験科目の中に、一見無関係にも思える情報通信科目があるのかというと、電子的手続きを始め、行政書士の実務においても情報通信に関する知識が求められるようになってきているからです。情報通信の世界は移り変わりが早いので、最新の時事用語を常にチェックしておく必要があります。
一方、個人情報保護については、個人情報保護法という根拠法があるので、だいぶ学習しやすいかと思います。法令科目の勉強法がそのまま、ここでも活かせます。

●「文章理解」の特徴と勉強法

行政書士試験の全試験科目の中でもっとも捉えどころがないのが、この「文章理解」です。この科目では、空欄補充問題、要旨把握問題、段落整序問題など、まるで国語の試験のような問題が出題されます。
しかし裏を返せば、学生時代に国語が得意だった人や、日頃から文章を読んだり書いたりすることに慣れている人にとっては、それほど特別な対策は必要としません。
一夜漬けの対応が効かない科目でもあるので、自信のない受験生は早めから学習に取り組むことをおすすめします。

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