行政書士の年収

行政書士として独立・開業を考えている人にとって、最大の関心事にして懸案事項は、やはり「年収」ではないでしょうか。

「独立・開業して本当に食べていけるのか?」
「サラリーマン時代以上に高い年収を稼げるのか?」
とりわけ、これから行政書士試験に挑戦して、サラリーマンから行政書士への転身を検討している人にとっては、大いに気になるところだと思います。

確かに、ネットで検索してみると「行政書士の年収は低い」といった書き込みが見られる一方で、書店に行けば、年収1000万円以上を稼ぐ“勝ち組”行政書士によるマニュアル本があったりして、行政書士の年収の本当のところはなかなか見えてきません。

残念ながら、行政書士の「年収」に関する客観的なデータというのは存在しないのですが、それに近いものとして「売上」に関しては、日本行政書士会連合会という団体が平成20年に、会員行政書士を対象にアンケート調査を実施しています。まずは、その結果を以下に紹介します。

年間売上高
500万円未満 75.9
1,000万円未満 11.0
2,000万円未満 5.9
3,000万円未満 1.8
4,000万円未満 0.8
5,000万円未満 0.8
1億円未満 0.7
1億円以上 0.1
未回答 2.9

おそらく、この結果を見た率直な感想は「行政書士は稼げない!」ではないでしょうか。
年間売上高500万円未満と回答した人が全体の4分の3以上にものぼるわけですから、そうした感想を抱くのも当然と言えば当然です。

ただし、この調査結果を見るうえでひとつ注意点があって、アンケートの回答者のなかには、副業的に行政書士の仕事をしている人も多く含まれているということに留意する必要があります。ですので、独立・開業をして本業で行政書士業務をしている人に限って言えば、年間売上高の分布はもう少し高額にシフトするはずです。

そして何より、年間売上高500万円未満の行政書士が多数を占める一方で、年間売上高1,000万円以上という行政書士も、合計すると10%あまり存在している事実にこそ注目したいと思います。10%ということは10人に1人の計算になりますから、割合的には決して低いものではないと言えます。

さらには、年間売上高1億円以上という超・勝ち組も実際に存在するわけですから、行政書士は、年収的に見ても夢のある資格だと言って良いのではないでしょうか。

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