準備編②~開業の手続き~

自宅で開業するのか事務所を開設するのかを決め、それに見合った資金と各種備品が用意できたなら早速、行政書士としての業務をスタートさせたいところですが、その前にすべきことがいくつかあります。

「開業前にすべきこと」の最たるものは、日本行政書士会連合会への登録です。
具体的には、開業場所である当道府県の行政書士会を通じて、日本行政書士会連合会へ書類等を提出することになります。ちなみに提出する書類というのは、行政書士会ごとに違ってくるのですが、おおよそ10種類くらいになります。手続きはやや煩雑ですが、これから毎日行うことになる行政書士業務の予行演習だと思って、抜かりなく手続きを進めていきましょう。

行政書士会から日本行政書士会連合会へ、登録申請書が進達されたあとは、事務所調査を受ける必要があります。
行政書士会支部の支部長が登録申請者の事務所を訪れて、行政書士としての適格性を判断するわけですが、「調査」とは言っても、簡単に会話をする程度ですので、そこで不適格とされることはまずありません。

事務所調査を終えて、日本行政書士会連合会の登録委員会において登録が承認されたなら、登録授与式が行われ、それをもって晴れて、行政書士としての業務をスタートさせることができます。

開業までの手続きの流れは以上になりますが、その他、開業するにあたって知っておきたい事柄について引き続き紹介します。

まず、青色申告を希望するなら、開業届とともに「青色申告承認申請書」を管轄の税務署に提出する必要があります。
また、経理関係に不安のある人は、青色申告会に加入するのも手だと思います。会費はかかりますが、確定申告の際には書類の作成方法を指導してもらうことができますし、また、会員間のネットワークを活用することで、開業後の営業活動に役立てることも可能です。

また、行政書士業務を行ううえでは、損害賠償責任を負うことも想定されます。そうした事態に備えて、行政書士賠償責任補償制度にあらかじめ加入しておくと、リスクを軽減することができます。開業行政書士は、自分の身は自分で守らなければなりませんので、こうしたことも、開業前にしっかりと検討しておく必要があります。

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