開業分野の決め方

開業の準備を整え、行政書士会に申請をして登録が承認されたなら、いよいよ行政書士としての業務スタートとなります。
早速、営業活動を開始したい気持ちはわかりますが、ちょっと待ってください。その前にまずは、自身のメイン業務を明確にしましょう。

「行政書士の仕事」のページでも紹介した通り、行政書士の業務分野は多岐にわたります。しかしだからと言って、事務所の看板に「何でもできます!」と謳ってはいけません。
その理由は、顧客の立場に立って考えれば明白で、たとえばあなたが建設業許可の申請をしたいとして、建設業許可専門の行政書士事務所と、何でも屋の行政書士事務所のどちらに依頼するかと言えば、おそらく前者を選ぶことと思います。
ビジネスの世界では「『何でもできます』は『何にもできません』と同じ」だとよく言われますが、これは、行政書士の世界でも同じことです。

特徴を明確に打ち出して他業者との差別化を図るうえでも、メイン業務を決めることこそが、開業行政書士が開業に際してまず行うべきことだと言っても過言ではありません。
それでは、多岐にわたる行政書士の業務分野のなかから、自身のメイン業務はどのように決めていけば良いのでしょうか?その方法は大きく分けて2つあります。

決め方の1つめは、自分が得意な分野をメイン業務にするという方法です。
もちろん、開業1年目の新人行政書士にはじめから得意な分野というのはないかもしれませんが、たとえば前職で得た知識・経験・人脈のなかで活かせるものがあれば、それをメイン業務にするというのでも良いと思います。

決め方の2つめは、マーケティングの観点からメイン業務を決めるという方法です。
事務所を構えている場所がオフィス街なのか住宅街なのか、あるいは都市部なのか農村部なのかによって、顧客のニーズは当然変わってきます。必要とされるサービスをメイン業務にするというのが、この2つめの方法の基本的な考え方となります。

ちなみに、行政書士が活躍できるフィールドとしては、①建設・産廃、②運輸・交通、③会社法、④風俗営業、⑤法務・会計、⑥外国人在留資格、⑦遺言・相続、⑧ウェブサイトなどがあります。
それぞれの詳細については、「行政書士の開業分野」のページで解説しているので、自身のメイン業務を決めるうえで、参考にしてもらえればと思います。

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