行政書士の開業分野①

行政書士の活躍が期待できる開業分野には、①建設・産廃、②運輸・交通、③会社法、④風俗営業、⑤法務・会計、⑥外国人在留資格、⑦遺言・相続、⑧ウェブサイトなどがあります。本ページでは、そのうち、主に法人を対象にした分野について、それぞれの特徴を紹介したいと思います。

①建設・産廃

建設・産廃分野は行政書士の主要分野のひとつで、なかでも建設業許可は「行政書士=建設業許可」と言われるほど、人気かつ需要の多い業務として知られています。
建設業許可というのは、建設業法に定められた業務において一定以上の規模で事業を行う際に必要になる許可のことです。「建設業法に定められた業務」は、土木・建築・大工・左官など20以上にものぼります。それに加えて、許可を取得したあとにも5年に1度は更新する必要があるなど、継続性のある仕事が期待できる点が、行政書士にとって人気の理由のひとつになっています。
ただし、人気があるということは、そのぶんライバルも多いため、開業1年目の新人にとっては苦戦も予想されます。

②運輸・交通

運輸・交通分野の具体的なターゲットは、旅客自動車運送事業(バス、タクシーなど)と貨物自動車運送事業(霊柩車、塵芥車など)になります。
これらの許可には更新がないため、建設業許可と比べると若干“うまみ”は減りますが、ただし、営業年度報告書を毎年提出し、また申請内容に変更があった場合には届出が必要になるので、やはり継続性を持った仕事というのは十分に期待できます
この分野で開業する際の注意点としては、申請書類の電子化が進んでいる分野なので、「電子証明」をあらかじめ取得しておいた方が良いでしょう。

③会社法

登記書類の作成や提出以外にも、定款、各種議事録、取締役・監査役の報告書など、さまざまな書類の作成に関与するチャンスがあります。
こうした書類の作成を行政書士に依頼してくるのは、法務部を完備した大企業よりも中小企業が中心です。そのため、経営者の良き相談相手になることができれば、顧問契約を締結し、安定的な収入へと結びつけることも可能です。

④風俗営業

風俗営業許可も、行政書士業務の主要分野のひとつではあるのですが、業界の性質上、特殊な営業力・技術力が求められます。
風俗関連分野の行政書士事務所での勤務経験者、あるいは元・警察官といった事情や強みがある人を除いては、風俗営業分野での開業はおすすめできません。

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